ブラック会社を辞めて

借金返済のためにPCで仕事をしている人

消費者金融での借入

私が最初に借金をしたきっかけは仕事をクビになったことでした。

その会社は今で言うブラック会社で、朝8時に出勤して翌朝の始発で家に帰るということが週に何度もありました。 収入自体はそこそこあったのですがとにかく時間がなく、都会での一人暮らしだったため、食事は全て外食、家に帰っても寝るだけでギリギリというただれた生活を送っていました。

そうこうしている内に体を壊し、病院に通っている間にクビを宣告されてそのまま辞めてしまいました。 そこで事情を話して実家に帰るなり、入院して体をしっかり治すなりすれば良かったのですが、都会で頑張っている娘を誇らしく思っているはずの親に情けない話を打ち明けることができませんでした。

体を壊しただけではなく、気持ち的にもどこにも勤められる気分になれず、頑張ってきたんだから少し休んでも罰は当たらない、とほぼ引きこもり生活を始めました。 最初の数ヶ月は貯蓄で何とか過ごせていたのですが、家賃も滞ってきて、最初に手を出したのは銀行のカードローンでした。

また数ヶ月であっという間に限度額に達し、そこからはテレビでやっていた消費者金融に電話。 その頃にはバイトを始めていましたが、正社員で勤めていた頃ほど稼げず、消費者金融の返済も返しても返しても一向に減らず、ついに会社を辞めて二年目の夏になっていました。

家賃だけは何とか困らない程度に払いつつ、電話、電気、ガス、水道はちょくちょく止められていました。 部屋は私の心を写したように汚部屋化していました。

借金生活が終わった

そして、ある日突然実家の母が来訪したことで薄暗い借金生活に終わりを告げました。

電話がなかなか繋がらない私を心配した母が、以前に勤めていた会社に連絡したところ、二年も前に仕事を辞めているという話に驚いてやってきたのです。

そこからは母に怒鳴られ泣きながら荷物をまとめ、部屋を引き払い実家に強制送還されました。 お金は父と母から全額借りて返しました。

借金返済額はなんだかんだで総額250万円程になっていました。 実家に戻ってから8年かけてコツコツと働いて返しましたが、もうカードを持つ気にはなれません。